1.日曜日の河川敷

日曜日、いつもの河川敷をランニングしていた時でした。
100m先をこちらに向かって歩いて来る「おじさん」がいました。年齢は50歳~60歳ぐらいで、日焼けした顔は、真っ黒でした。あまりにも強烈な顔の色だったので走りながら見ていると、「おじさん」もこちらを見ているようでした。

2.二人の距離は50m

だんだん近づき、二人の距離が50mぐらいになったころ、「おじさん」は私を見て笑っているようでした。「何でそんなことが分かるのかって?」・・・それは日焼けした顔に白い歯がくっきりと見えたからです。
特に、笑われるような仕草に心当たりがありません。「失礼なおじさん」だなあ。いや「変なおじさん」だなあと思いつつ、♪変なお~じさんだから、変なお~じさん・・・♪と口づさみながら走っていました。

3.1m程の縄紐

ふと、「おじさん」の5m先ぐらいに、1m程の縄紐が落ちてあることに気が付きました。しかし、それ以外は変わったことはありません。二人の距離は縮まりました。
ふと前方の縄紐を見た時でした。何か動いているようにも見えました。もっと近づくと、その縄紐は、1mを超える蛇ではありませんか。

私は驚きましたが、蛇はもっと驚いたようです。私の右足の方へ飛びかかってきました。私は思わず、右足を上げ蛇を避けようとし、その拍子に、右手は頭の上へ。左手は心臓をかばうように胸の上へ、思わず「ウワァ!!」と叫んでいました。
その恰好は、「おそ松くん」に登場する「イヤミ」が驚いた時に使う「シェー!」のポーズに似ていることに気が付きました。いい歳の大人が、何十年も前にブームになったポーズをとっているではありませんか。、だんだん恥ずかしくなってきました。くそ~蛇のせいで・・・・。しかし、その蛇の姿はもうどこにもありません。

4.すれ違った「おじさい」

すれ違った「おじさん」はと言うと、顔は見えませんが、まだ笑っているようでした。肩が上下に小刻みに動いています。「おじさん」は「変なおじさん」ではなかったのです。縄紐は蛇であることに気付いており、前方のランナー(私)は気づいておらず、気付いた時には大騒ぎになることを想像して、笑っていたのでしょう。

私は、恥ずかしさのあまり、知らないうちに下を向いて走っていました。

・・・・・なかなか正しいフォームで走ることになりません。