10月中旬になると、「犬寄峠の黄色い丘」には沢山の「アサギマダラ」がやってきます。



1.アサギマダラ

アサギマダラは、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの一種。胴体にはあさぎ色のマダラがあります。
「渡り鳥」のように季節によって長い距離を移動する習性があります。なぜ集団で「渡り」をするのかは今でも謎です。

「黄色い丘」に立ち寄る「アサギマダラ」は、これから日本を北上するのか、または南下するのかは定かでありません。しかし毎年「フジバカマ」が咲くこの時期には必ずやってきます。

2.フジバカマ

フジバカマは、「秋の七草」の一つで奈良時代の前から親しまれて来た花です。少しずつ小さな花を咲かせていくことから、「あの日を思い出す」「遅れ」「ためらい」といった花言葉が付けられました。

「アサギマダラ」はなぜ、「フジバカマ」を好んで集まってくるのか?

諸説あるようですか、どうも「フジバカマ」の花の蜜には毒性があり、摂取することによって体内に蓄積されます。遠く旅をする「アサギマダラ」は外敵の鳥などに襲われ易く、それを防ぐ自衛の為に摂取しているようです。

「黄色い丘」で「アサギマダラ」を2〜3匹見たと言う情報を聞き付けました。集団で行動する「アサギマダラ」は多い時には、一度に何百匹も見ることができるそうです。まだ始りだと思いましたが場所の確認を兼ね(10月13日)行ってきました。

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3.黄色い丘

なぜ、「黄色い丘」と名付けられたのか?
春になると「菜の花」で丘一面が黄色くなることからです。

この時期、「菜の花」はありません。

その代わり「秋桜」が満開でした。
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肝心の「フジバカマ」はと言うと、暑さのせいか、まだ2分咲き程度です。(うっかり写真を撮り忘れました)

何人かの写真愛好者に出会うことはあっても「アサギマダラ」は1頭も見つけることはできませんでした。

4.「アサギマダラ」の不思議

アサギマダラはどのようにして、「黄色い丘」に「フジバカマ」が植えてあり、まだ満開になっていないことが分かるのでしょうか?

目で見つけるのか?花の香りを嗅ぎ分けることができるのか?いろいろ想像していると興味が尽きません。

何のために、ワザワザ海まで超えて数千kmもの旅をするのか?考えるだけでロマンを感じます。

来週には満開になり、沢山の「アサギマダラ」が優雅に飛んでいる姿を見ることができるのではないでしょうか?
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飛んでいる姿が撮影できれば幸いです。