1.これは本当のお話です



日曜日の「朝ラン」のことです。天気はいいものの、それはそれは風の強い日でした。

2.自転車のベルの音

河川敷は、もろに風の影響を受けやすく、体を前に15度傾けても倒れることはないぐらいの向かい風でした。かなりの体力を消耗し、なかなか前に進むことができません。

そんな中、黙々と走っていると、「チリン! チリン!!」と自転車のベルが聞こえてきました。かすかに聞こえる程度なので、4~50m位は後方だと予想していました。この風の中、慌てることはない。しばらくして道を譲ろうと思っていました。

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ところが10秒もしないうちに、再び「チリン! チリン!! チリン!!!」とベルが鳴るではありませんか。一時期、自転車で通勤したこともあるので、この強風の向かい風であれば、自転車でもなかなか前に進まないことは経験済みでした。

それでも、左側に避け、道を譲った時でした。

3.通学途中の女子高生

自転車が私の右横を一気に走っていくではありませんか。「え、何で? この強風の中、どうしてそんなにスピードがだせるの」と不思議でいっぱいです。

筋肉隆々の男性でもありません。女性でした。それも通学途中の女子高生です。体力にものをいわせて、ペダルをこいでいる訳でもなく、ましてや、「立ちこぎ」でもありません。ペダルは普通に軽快に回っています。

私の頭の上では、?マークがいくつもグルグル回っていました。

もう一度、じっくり自転車を見た時でした。「やられた~」と思いました。何とサドルの下に蓄電池が付いていました。なんと電動アシスト自転車ではありませんか。

高校生の通学自転車と言えば、地元ではブリヂストンのLOCOCOが定番であり、てっきりLOCOCOと思っていました。高校生=LOCOCOの先入観?・思い込み?・固定観念?から、まさか女子高生が電動アシスト自転車で通学しているとは思ってもいませんでした。

4.先入観×思い込み×固定観念

なんと、「思い込み×先入観×固定観念」をもっていると、人生がうまくいきません。と何かで読んだことがありました。先入観をなくすためには疑問を持つことです。とも書いていました。

今回、「なぜ、強風の中、そんなに早く走ることが出来るの?」という単純な疑問を持ったことにより、先入観の一つを打破することができたようです。

走りながら、「少し賢くなったのかなあ」と思った一日でした。